新蔵秤

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「はかりーっ、おっはよー!」 「おーおー、はよはよ。」 パタパタ、と軽く走ってきた女の子 来栖凛(クルスリン)は俺の幼馴染である。 毎日笑顔でいるのが特徴だ と、自分でもいっているのをよく見る。 あさっぱらから元気なもんだよ。本当。 朝は低血圧でいまいち気分が上がらない俺にとっては結構うらやましいと思える 凛はそうそう、 と何か思い出したように俺に話しかけてくる 「秤、今日日直だよ。」 「え…マジで?」 「さっき先生が探してたんだからね、頼みごとがあるらしいよ。」 うわあ、やだなぁ 日直といっても、日直という名のパシリなんだからな 「ふふーん、どんまいってやつだね。頑張りなさいな。」 ポン、と軽く肩を叩かれる。 いい顔しやがって、むかつくな、おい。 ガララ、 溜め息をつきつつ、教室の扉に手をかける
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