人気者 × 美人

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屋上で過ごす午後の時間。 この時間が僕はたまらなく大好きだ。 風は気持ちいいし、ポカポカしてこの空間が僕は大好きだ。 それに今日は機嫌がいい 久しぶりに恋人と二人で帰れるからさ! 僕の恋人は友達を大事にする人だから二人で帰れるなんてめったにない。 「たのしみだなぁ…」 放課後、ちょうど教室に戻ろうとした時、僕にかかってきた電話。 嫌な予感。 「はい、」 あ、もしもし? 夕李? あのさ、俺の友達が相談あるらしくてさ…三人で帰らない? 「ぇ、でも今日は二人って!」 お願いだよ、大切な友達なんだ! 「…わかった」 また、か… いつだって翔は僕よりも 友達優先。 帰り、僕は驚いた。 翔の連れてきた友達、それは 学年一可愛いと言われるこ。 それだけならまだしも翔のことが 好きらしく僕を睨みつける。 怖いなぁ… 「夕李? 帰るぞ」 「ぁ、うん」 帰り道、僕は二人の間に入れず ひとりぼっちだった。 いや、一人にされた。 「翔…僕、嫌だ」 「は?」 「この子…」 僕が言うと… 「へっ、あ、ごめんなさい…っ 夕李さんに悪いことをっ!、」 とか言って泣き出してしまった あの子。 なんで、泣くの? さっきまで睨みつけてたじゃないか… 「ちょっ、泣くなよ! もう、泣いちゃったじゃんよ夕李のせいで」 僕の…せいで?
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