第1章 出会い

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それから2週間程が経ったある日、GWの最終日に逢う約束をした。 そして、少しの時間だけだけど彼と電話する事となった。 一度は面と向かって話した事はあるが、その時は周りに他の人も居たから平気だったが…電話だと互いに凄く緊張してて、今思えば、かなり会話がぎこちなかったと思う。 まぁ…なんでも聞いてよ?って彼が言うから、こういうの聞くのは野暮だし失礼かなとか色々と考えたが、思い切って一番気になる事を彼に聞いてみたのだ。 『失礼を承知で聞くんですけど…、今、好きな人とか付き合ってる人とか居ますか…?』 本当はこの答えを聞くのが怖かった…。 でも、もし私にもチャンスがあるなら…と思い直し 恐る恐る聞いてみると… 「えっ?今は好きな人とか付き合ってる居ないけど…?」 返ってきた答えに私は、拍子抜けと言うか…軽く驚いて とてつもなく間抜けな声を出してしまっていた。 『へっ?!えっ…居ないんですか?!カッコイイから普通に居ると思ってました…。』 「いやいや、居ないしww それに俺はカッコよく無いし。 そっちこそ、彼氏居たりしない訳?」 『えっ…あ、その…居ないです。 特段…私は可愛い訳でもモテる訳でもないですし… 福井さんはモテそうですよね。』 「全然モテた事ないし、職場も男ばっかで出会いとかもないし。俺、今まで彼女とか居たこと無いから。」 次に発せられた彼の言葉にもっと驚いた。 「でさ…俺と付き合ってくれない?」 『ふぇっ?!わ、私がですか?!』 「うん、君が。何か俺に言いたそうにしてたし…自惚れない様に、勘違いしないようにって思ってたけど、好きな人とか聞いてきたりするって事は俺に気が少しでもあるのかな?って思ったんだよね。 ジェイパーカーで逢った時も、ちょくちょく俺の事見てたし 君の反応分かりやすいんだよね。」 見事に全てを見抜かれていて、私が言おうとしてた事、彼のことが好きだって気持ちが彼本人にバレていた。
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