2人が本棚に入れています
本棚に追加
サヤカは、私の心の中を見通すかのように笑う。
どうして竜也くんなのかな?
ケンカだって、絶えないのに…
いい噂なんて聞かない。
「裏風紀委員。確かに怖いイメージあるけど。」
サヤカはそこでいったん区切ると、ちょっと誇らしげに笑ってみせる。
「好きな人の為に、命賭けるって。なんかカッコよくない?」
サヤカの瞳が目映いくらいに輝く。
その笑顔が、私には羨ましく見えた。
龍二に、『好きだ』って言われたい。
もっともっと、心のそこから『好きだ』って。
その為に、自分の命、賭けることくらい。
気持ちが揺れる…
恋は判断を狂わせる。
何が正しくて、何が間違ってるのかなんてわからない。
**☆*☆**
最初のコメントを投稿しよう!