第1話

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私は、自分の携帯電話のバーコードリーダーでサヤカのQRコードを読み取った。 読み取り完了の機械音。 表示されたアドレスにアクセスすると、画面が変わった。 『承認する』をクリックした。 「アリサ。これで仲間だね。」 「うん、裏風紀委員。」 「これで、龍二くんとペアなものが買えるね。ペアリング?」 「うぅーん、別のなにか?」(笑) 「あっ、噂をすれば、ほら…」 サヤカが私に目配せした。 「いらっしゃいませ~」 店員の声が店内に響きわたる。 入り口には、龍二と竜也くんが立っていた。 「こっち、こっち。」 サヤカが立ち上がって、二人に手を振る。 サヤカが私を見ていたずらっぽく笑って。 「えへへ、あたしが呼んだの。たまにはダブルデートしようょ。」 視線に気づいた龍二は、私を見て、いつものように優しく微笑む。 **☆*☆**
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