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「あのさ、好きな人のために命賭けるって、なんかカッコよくない?」
「突然、何を言うの?サヤカ。」
私は龍二が持ってきてくれたドリンクを吹き出しそうになる。
サヤカが、テーブルの上で頬杖をつきながら龍二を見上げる。
「龍二くんはどう?そう言うのって重い?」
「重いとか、そんなんじゃなく…」
「嬉しいか、嬉しくないかで言ったら?」
強引に回答を迫られ、龍二は考えこんだ。
私は龍二にはっきり、「嬉しくない」って言われたら。
「アリサはどう思う?」
突如、龍二が自分に話題を振ってくる。
私はドキッとした。
「ボクの為に、命、賭けてくれる?」
命賭けるなんて、軽々しく言えない台詞だけど、自分からは…
「大好きなあなたの為に…」
なんて言えたりする。
なのに、どうしてかな?
大好きな人から、聞かれると…
すぐに 「うん」って、うなずけない。
まるで自分の気持ちを「試されてる」みたい!
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