第1話

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聞かれるんじゃなくて、言って欲しいのかな? 「ボクの為に、命賭けてみてょ。」 そんなふうに、ときには強引に… 私、龍二が好きだよ。 大好きで、誰よりも大切な人。 龍二の為なら、私… 私が口を開きかけると、 「ごめん。冗談だょ。」 龍二がおもむろに口を開いた。 張りつめていた心の糸が、プツンと切れる。 「龍二くん、冗談きついよ。」 横でサヤカが笑いだす。 私は笑えなかった。 無理に笑おうとすると、頬がひくひくする。 本当に大好きだから、こんなとき、笑えるわけないじゃん。 私の想いの深さ。 龍二に伝えたい。 突然、携帯電話の着信音が周囲に鳴り響いた。 **☆***
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