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「暑いねーおふたりさん。」
「こらっ、竜也。」
「あぁ~わりぃ~」
ペロッと舌を出す竜也くんを龍二が優しくさとす。
「それじゃ、オレ行くわ。」
そう言うと、トレーを持って席を立ち、店を出て行った。
そのあと、竜也くんの冷たい声が私たちに突き刺さってきた!
「いいかげんにしろょな!裏風紀委員のことは他言無用だつーの!」
サヤカは、申し訳なさそうに竜也くんに頭を下げていた。
「あの…、てっきり、龍二も裏風紀委員のこと知ってると思って。」
私は竜也くんに睨まれて、すっかり縮こまってしまった。
「あのね、あのね、あたしが悪いのごめん!」
気まずい雰囲気を察した、サヤカなりの気遣い。
誰かを想うと、気持ちばかりが先走ってしまい。
話しちゃいけないことをついつい口走る。
『秘密』を一緒に共有したくなる。
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