第1話

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「暑いねーおふたりさん。」 「こらっ、竜也。」 「あぁ~わりぃ~」 ペロッと舌を出す竜也くんを龍二が優しくさとす。 「それじゃ、オレ行くわ。」 そう言うと、トレーを持って席を立ち、店を出て行った。 そのあと、竜也くんの冷たい声が私たちに突き刺さってきた! 「いいかげんにしろょな!裏風紀委員のことは他言無用だつーの!」 サヤカは、申し訳なさそうに竜也くんに頭を下げていた。 「あの…、てっきり、龍二も裏風紀委員のこと知ってると思って。」 私は竜也くんに睨まれて、すっかり縮こまってしまった。 「あのね、あのね、あたしが悪いのごめん!」 気まずい雰囲気を察した、サヤカなりの気遣い。 誰かを想うと、気持ちばかりが先走ってしまい。 話しちゃいけないことをついつい口走る。 『秘密』を一緒に共有したくなる。 ***☆**
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