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「はぁ~。」
大きなため息を吐く
そりゃ吐きたくもなる
今日もまた欝な日が始まるのだから
俺が通っている学校は霊宝学院
霊術を学ぶ学校だ
もちろん普通の勉強もやるが霊術関係のほうが多い
十数年前に起きた『真昼の黒空』事件と妖怪という化け物の存在の発見により霊気という妖怪に対抗する手段が世間に知れ渡った
もともと存在はわかっていたらしく政府によって隠されていたようだ
そのおかげで当時は大混乱だったらしい
今は落ち着いている
つい五年前までは生まれながらにして霊気を持っている者しか霊術を扱うことができなかった
しかし、ある若い科学者によって素養がないものでも特殊な教育を受けることで霊力を身に着けられるようになった
そして俺もその教育を受けている
「おーい!亮!」
後ろから俺の名前を呼ぶ声が聞こえる
ちなみに俺の名前は荒山亮(あらやま りょう)
「なんや、そんな暗いオーラ出して?元気だせや!」
「だまれ、この似非関西人。」
「なっ!ひっどいわー。」
こいつは井岡英嗣(いおか ひでつぐ)
俺はヒデって呼んでいる
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