プロローグ

4/5
前へ
/29ページ
次へ
その日から、黒竜と人間の戦いが始まりました。いくら敵は黒竜一匹といえども元天界の住人。人間が適うはずもありません。 人間は神様に助けを求めました。 「このままだと世界が滅んでしまう。お願いします。力を貸してください」 『よし、それなら私の力の一部を一人の赤子に託そう。その赤子はきっと世界を救うだろう』 神様の言う通り、その年に瞳が神様と同じ緑色をした赤子が誕生しました。 人々はその赤子を勇者の誕生だと喜び、赤子の成長を望みました。 数十年後、成長した赤子は黒竜に挑みました。 勝負はどちらも同じぐらいの力。どちらが勝ってもおかしくない状態です。 でも、ほんの少し、本当にほんの少しだけ黒竜の方が強かったのです。 勇者様は黒竜に破れ、世界は今にも闇に染まろうとしていました。 「おしまい」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加