2人が本棚に入れています
本棚に追加
その日から、黒竜と人間の戦いが始まりました。いくら敵は黒竜一匹といえども元天界の住人。人間が適うはずもありません。
人間は神様に助けを求めました。
「このままだと世界が滅んでしまう。お願いします。力を貸してください」
『よし、それなら私の力の一部を一人の赤子に託そう。その赤子はきっと世界を救うだろう』
神様の言う通り、その年に瞳が神様と同じ緑色をした赤子が誕生しました。
人々はその赤子を勇者の誕生だと喜び、赤子の成長を望みました。
数十年後、成長した赤子は黒竜に挑みました。
勝負はどちらも同じぐらいの力。どちらが勝ってもおかしくない状態です。
でも、ほんの少し、本当にほんの少しだけ黒竜の方が強かったのです。
勇者様は黒竜に破れ、世界は今にも闇に染まろうとしていました。
「おしまい」
最初のコメントを投稿しよう!