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先生を、女体盛にでもするつもりか? 彼の日の復讐の為に…。
全身拘束に加え、 鞭打ちを被った時には、僕も確かにそんな事を考えたが、実は違う。
魔女が放つ魔性と、聖女の持つ神々しさが集結した、先生の美貌は、僕だけの物だ。
誰にも渡さないが、彼の日の衝動と衝撃を、一年経過した今、僕は再現して見たかったのだ。
彼の日とは異なる、パラレルな先生と僕の関係性や、因果性も。
苦悶の表情の男に、課せられた鎖を総て解き、優しく抱擁する、背に羽の生えた女の天使。
先生は、本当はこんな未来を描いて居たのかも知れないが、僕の様な無学で無知なる人間の所為で、鬼女と成らざるを得なかったのだろう。
ひょっとすると、先生は、本当に、学問を邪慳に扱う人間を罰する為に、天から舞い降りた天使、
……なのかも知れないが、
其れは、
皆様の想像のみ、知る所としよう。
密室講義~了~
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