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声の方を振り向くと
香田さんと同じくらいの年齢だろうと思われる
男性が立っていた。
「あなたは?」
「権藤だ。
香田とは三階のカフェで十時に
待ち合わせておったんだが
いくら待っても現れんから
様子を見に来たらこれだ。
一体何があったんじゃ」
カフェって…はいごめんなさい。
一通り聞いた話を記入すると、
私は現状の説明の為、車を確認してもらう事にした。
車内を覗き込んだとき
ダッシュボード付近に見慣れない機械が
あるのを見つけた。
「早田君、これって何の機械なの?」
「ああ、それは……」
「クルーズコントローラーですよ」
「え、」
早田君が答えようとした時
また別の誰かが割って入ってきた。
今日はよく人が集まる。
声は反対側のドアの方からだった。
私は顔を上げて驚いてしまった。
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