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「主任、つきました。
ここから入っていいんですかね」
「あ、はい」
私は不意に来た車以外の話に、
言葉を詰まらせてしまった。
首都空港の駐車場は広く、
入口は数か所あったが、
私たちは一番近いところから入ることにした。
しかし私たちが入った場所からだと
一度、広い駐車場の外周を
ぐるりと回らなければ中に入ることが出来なかった。
「入口ミスりましたね」
早田君が小さくこぼした。
しかたなく私たちは
外周を回り、駐車券を取って
レーンを潜った。
「すぐ目の前が入口だし
この辺に止めましょうか」
私は正直まだヒールに慣れてなく
あまり歩きたくなかったので、
近場に止めるよう早田君に言った。
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