ぐっだぐだな始まり。

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   第1話:初めまして、異世界ライフ    とても長い時間、どこか真っ暗な場所にいた気がする。  ふと、その暗い場所に自分が存在する、と気がついた瞬間、俺の意識は浮き上がっていった。  パチリと目を開け、最初に見たものは人の顔だった。  茶色い髪を長く伸ばした若い女の人で、こちらを見ながら驚いた様子で何かを言ってる。  女は何処かへ走っていくと、もう一人、違う人を連れてきた。  新しく来た人はその青い色の髪を揺らしながらこちらに寄ってきて、言っている。  俺は何故かひどい眠気に襲われていて、耳鳴りもひどく、とてもではないが起きていられる状態では無かった。  だが、頭の中に一つの言葉が浮かんだ。  曰く『よし、では私からはもう伝える事もないですし、よい旅を!』っと。  そうだ。ここは地球ではなく、異世界だ。思い出したらスッキリした。  目の前では相変わらず茶色い髪の女と青い髪の誰かが何かを言っているが、俺は完全に無視をして目を瞑り、迫り来る眠気に身を任せた。  
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