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第2話:明らかな説明文。読み飛ばしはNG
あれから三ヶ月も経った。
相変わらずひどい眠気だが、その中で分かったいくつかの事を報告する。
まず、ここは孤児院らしい。
名前はラルラ孤児院。名前の通りラルラさん――あの青い髪の女の人が作った孤児院で、昔は教会で働いていたのを独立して建てたとのこと。
俺はこの孤児院の前に捨てられていて、それを茶色い髪の女、カーリヤさんが拾ってくれたという。
つまり俺はこのカーリヤさんとやらに拾われなかったら、即効で餓死していただろう。カーリヤさんには生涯頭が上がらないな。後、神には一発腹パンしてやりたくなった。全力のやつをだ。
それから言葉のことだが何故か日本語が使われているようだ。だがたまに口の動きと聞こえてくる言葉が違うが、これまた神が何かをしているようだ。翻訳の魔法とかかな。まぁ、特に問題はない。
次は、この世界についてだ。
この世界は言ってみれば『剣と魔法のファンタジー』、ありがちな世界観だ。
世界には人間領と魔族領があって、いがみ合いをしているらしい。人間領には純粋な人間以外にも、獣人・エルフ・妖精族等々。様々な人種が存在するようだ。
最後に、俺の能力についてだ。
『神様ネット』と名付けられたものと繋がり、調べられる力。
何度か使ってみたが、とても使い心地が素晴らしい。使いたい、と念じれば(もしくは言えば)、Go〇gleの検索エンジンのような画面が出て、調べたい言葉を知る事が出来る。さっき言ったことの一部はこの力で調べたものもあるくらいだ。ネトゲは出来なかったが。
……ふぅ、一通りまとめると疲れたな。あとGo〇gleって伏字出来てなくね? まぁいいや。
俺は目を瞑り、意識を手放した
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