ぐっだぐだな始まり。

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   第3話:俺のそれはもう広い人脈を紹介する。  俺は高校2年生だ。  だが、目の前に映る鏡に写っているのは、とてもではないが高校生には見えない、三歳くらいの金髪の少年だった。 「か……体が子供に!?」  ……はい。茶番でしたすみません。  三歳になった。誕生日は俺がここに捨てられていた日を基準にしたらしい。  大体の言葉も話せるようになり、立って歩けるようにもなった。  言葉については大分悩んだ。  いきなり流暢な言葉が子供から出るのは不自然だし、だが話すにしてもいつ頃から話せば良いのか。  答えをくれたのはネットだった。何でも、一歳頃から喋るようになり、三歳で大体の言葉を使えるようになるそうだ。それでもそれは大体の目安であり、俺は二歳の後半からなんの気遣いもなく言葉を話している。  俺が歩けるようになって出来るようになったことはとても多い。  外にも行けるようになったし、孤児院の中を探索することも出来る。  孤児院には当たり前だが、俺と同じように子供達がいて、中には獣人など、純粋な人間ではないものもいる。  では人物紹介といきますか。  俺:名前はまだ無い。一人称は吾輩でもないし、猫でもない。……俺の説明はいらなかったか。じゃあ今度は真面目にやるか。  まずはラルラさん。前に言ったかもしれないがこの人が孤児院の院長だ。食事や、朝のお祈りの時以外はほとんど院長室に篭って何かの書類を整理している。  それからカーリヤさん。この人は年長組の人で、俺を拾ってくれたありがたい、それはもうありがたい人だ。朝のお祈りでは神ではなくこの人に祈っているくらいだ。カーリヤさんマジ天使。  次は、そうだな……。同年代の友人を紹介しよう。心は十七歳だから同い年というのに違和感が消えないが。  クレハ。俺の異世界友人一号。年は同い年で、性別は♀。狐の獣人。性格は……天真爛漫? ごめん。使いたたかっただけ。わかる言葉で言えば明るい性格で、俺の日本流の奇行にいちいち突っ込んでくる。  うん。よく考えたら俺、友人クレハしかいねえわ。他にも同年代はいくらかいるが、俺が時折する奇行を見て、敬遠しているようだ。  む、残りの文字数がヤバイな。ではまた今度。
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