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二人が居なくなった後
一人屋上のフェンスごしに
風が頬をスリ抜けて行く
気持ち良さに眼を閉じて
ボクは胸に手を当てて
ボクにとって大切で
愛していた人達の事を
考えていたため、後ろから 来た人物の気配に気付けず
突然、背中から抱きしめられ フワッと鼻先を掠めた 香りに、その人物が誰なのか気付いた
「昼間から堂々と浮気とは 許せないな!」
クスリと笑いながら ボクを 抱きしめてくる
「ん? ちがうけど…
見てたんだ 」
ドキドキしながら 彼に 答える
「あぁ バッチリ見たな!」
「二人に 心配
かけちゃった……」
と言い俯きながら 何でボクはいつも皆んなに心配 ばかり掛けてしまうんだろうと でも 心配してくれる人達がボクの回りに居てくれるんだと思いながら
なぜか さっきまで悲しかった心が とても 暖かい気持ちに
包まれて行く
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