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◇
『未来予知能力』
神様から貰った俺の異能。
自発的に行えるモノではないが、色んな形で俺の周囲の未来を予知してくれてその的中率は今のところ100%だ。
言っても自分が怪我する予知とかしたら回避させるからそれいれたら100%じゃないが。
まあ細かいとこはいい。
俺の家は占い師の家系で、俺以外の人も未来予知能力はもっているが、俺の能力は例外的に凄いらしい。
そのせいで小さい頃から天才と呼ばれ続けて将来は占い師の道に行くことを親に決め
られている。
だが、あんまり俺は占い師とかやりたくない。
いや、そんな事は今どうでもいいのだ。
問題は俺の部屋のクーラーが壊れた事だ。まだ夏休み初日だぞふざけんな。
俺の未来予知能力もこんな場面では全く役にたたない。
「なんでクーラーが壊れるの予知しなかったんだちくしょう!!」
叫びながら壁に拳をぶつける。
………痛い。
とりあえずこうして何もしないでいるのは得策ではない。さっきから汗がだらだらと滝の様に湧き出ている。
もう汗で砂漠にオアシスを作れるレベル。
チラッと温度計を見ると温度は30℃を余裕で超えていた。蒸し殺す気か!!
この部屋は暑すぎるもう駄目だ。とりあえず下のリビングに行こう。
服の袖で額の汗を拭いながらリビングへ。
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