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未来はケーキの材料を買い、男と男の家に向かっていた。
本当は未来の家で作るつもりだったが、ここからだと男の家のほうが近かったのでそうすることにした。
しかし、よく知らない他人の家に行く気になったなと、この男だから良かったものの、そうでなければどうなっていたことか。
乗ったバスの中で、ふたりは自己紹介をした。
この男の名前は泉沢睦月(いずみざわむつき)。
未来よりひとつ年上の中3だ。
「じゃあ中2なんだ。」
未来の自己紹介を終えると同じだと思っていたようで、聞き直してきた。
「はい。でも泉沢さんってすごいですよね。あの常盤学園の中3って。」
常盤学園といえばここら辺では1番頭が良いことで有名だ。
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