ふたりの出会い

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「ケーキの箱?」 反射的に取ってしまったが、いったいどこから飛んできたのか。  辺りを見てみると、誰かが後ろから肩を叩いてくる。 振り向く未来。 「すみません。それ俺のなんです。さっき警官が飛んでいたときに投げ出してしまって。」 声をかけてきたのは、近くにある私立の中高一貫の学校の中等部の制服を来た男だ。   同じくらいの年頃で、つり目なのだが、とても優しい瞳をしている。  第一印象ではあるが、人の良さが顔からにじみ出ていた。
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