0人が本棚に入れています
本棚に追加
「事故とはいえ、自分のせいでもあります。妹さんが楽しみにしていたせっかくのケーキだったのに。私お菓子作りとか得意なんです。妹さんのためにも作らせていただけませんか?」
「本当にいいの?」
「はい!」
笑顔で答える未来。
「じゃあ、お願いしようかな。」
「はい!」
未来に押される形で男はケーキ作りを承諾したのだが、普通はこうはいかないだろう。
なぜ承諾してくれたのか。
このときなんで初めて会った男のケーキを作ろうと、自分がいくら悪いとはいっても絶対やるんだからと言いくるめるかのように言ったのか、言った未来自身何回振り返ってみてもわからない。
この男との出会いがこのあとの運命を大きく動かすことになるなんて、今の未来は思ってもいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!