序 章

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「そうじゃなくて…着物着て脇に刀も置いてて、場所も昔っぽい感じでさ?」 繰り返し見る夢の脈絡のなさにモヤモヤする…… 「昨日の夢では、道を示してやるから月を見てろって……なんか意味あると思う?」 「…御先祖から墓参りの催促」 さらりと流された気がするのは何故だろう。 仮に御先祖からの催促だとしても、月が出るような時刻に墓参りなんて御免被るってなもんだ。 「まぁ冗談だけど…着物、刀って来たら嘉月が好きな時代じゃないの?」 「あ…、新撰組?」 「それそれ。幕末良いとこ遊びにおいで~のお誘いとか」 …斬った斬られたが日常茶飯事の幕末が良いとこってどうなんだ? 新撰組、大好物だけど。
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