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「……暑っ」
昼間の美咲との会話をぼんやり反芻していたせいか、長風呂になってしまったらしい。
私は冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターを1本取り出し口に含むと一息つき、風を入れるべく窓をカラリと開けた。
その時、目に飛び込んで来たのは皓々と光を放つ満月。
そして、ある方向に一筋だけ伸びた淡い光だった――
『月を見てろ――』
脳裏を過る、夢で言われた言葉……
此処に来い……道を示す……月―――
アレは現実?
淡い光は……示された道?
私は……どうしたい?
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