序 章

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「美咲?今から出れる?」 部屋に戻り、美咲にも伝えるべく呼び出しの電話を掛けた。 一言、二言言葉を交わし電話を切ると『行ってきます!』と声を掛けて家を出て待ち合わせ場所へと足を向けた。 待ち合わせ場所に着くと、先に着いていた美咲が立ち上がり手を振ってきた。 「夜にごめん!」 「平気…昼間の続き、でしょ?あれが『道』?」 ちらり…と頭上に伸びた淡い光を二人で仰ぎ見る。 「…たぶん。睦月ちゃんには言ってあるから、美咲、見届けて伝えてくれないかな?」 「………は?」 「…………え?」
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