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23時過ぎ、終わらない仕事に夢中なメグの背後に早瀬が立つ。
「・・・・いつまで掛かる?」
メグはビクッと驚いて、振り返る。
早瀬はしかめっ面をしていた。
メグはなんだか、無償にムッとして、つい、喧嘩口調になる。
「終わったなら、帰っていいですよ。
戸締りはしておきますから。」
早瀬はバンッと机を叩いた。
「進捗を聞いてるんだっ!」
メグは口を尖らせ、バタバタと大きな音を立てながら片付け始める。
「もう、終わりますっ!」
『むかつく、むかつく、むかつく・・・』
メグは心の中で早瀬への悪態をつきながら、
さっさと店じまいを済ませる。
元々偉そうな早瀬だったが、
チーフになってからは頭ごなしに命令してくるのが気に入らない。
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