二人の恋

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午前7時半 天気はむかつくくらいの晴れ 彼は学校へ行く準備 ブレザーを羽織る 彼女は………… 「瀬戸が好き…嫌い…好き…嫌い…嫌い…嫌い……好き…………なんでだぁぁあぁ!!!!」 …ベッドの中で暴れていた コンコン 「おい、もう時間ないぞ」 ドア越しに瀬戸の声が聞こえる ──誰のせいでこんなことになったと思っているんだ瀬戸 コンコン 「行かないのか?」 「誰が行くか!!!」 「あーそう。んじゃ行ってきまーす」 そのとき 部屋のドアがあいた そして瀬戸の背中に向かって叫んだ 「行く!!!!」 瀬戸が振り向く 「行くのかよ。えーと、あんたの親友?待ってんじゃない? 早く準備しろよ。俺は行く。」 そう言って颯爽と歩き出す そんな瀬戸の背中を シュンとした顔で見つめる詩織 ──一緒に行ってくれないのかよ
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