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準備が出来た詩織は一階へと降りた
「準備できたぞ」
「おう、先、行けよ」
「うん」
詩織は靴を履き外へ出た
しかし
「あれ…もういない」
親友の美沙はもう先に行ってしまったらしい
「瀬戸ーもういないー」
詩織は玄関のドアを開いてそう言った
「そりゃあんた待たせすぎたんだな
まぁいいや、行こうか」
そう言って瀬戸も靴を履いた
家を出て
歩き出す二人
──瀬戸といるとなんだか
ドキドキする
なんなんだろうか
なんかもう嫌になるわぁ
何考えてるかわからないし
これってやっぱ恋なのか?
いやー認めてたまるか
この胸の動悸は病気だ
間違いない
あれだ、更年期障害かなにかなんだ
間違いない
詩織…それは間違いだ
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