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──学校、昼休み
詩織は保健室にいた
「桜先生…心臓が痛いです」
「心臓?どうしたのかしら?
幸也くーん?なにかしたの?」
にやにやしながら
部屋の隅で課題をやる瀬戸へ話を振る
──どうしてにやにやしてやがる、桜の奴
俺が原因なわけないだろ、そんなの
「するわけないだろ」
「瀬戸…!なぜ瀬戸がいるんだ…!」
「あー詩織ちゃーん彼は問題児だから気をつけてぇ」
「変なこと言うな桜!」
思わず振り向く瀬戸
──桜?
瀬戸の呼び捨てに?マークが浮かぶ詩織
「とゆーか詩織ちゃん可愛いわねぇ?」
桜は詩織に近付き
詩織の頬に手を添える
思わずドキドキしてしまう詩織
「キスしちゃいたいくらい…」
桜の顔がどんどん詩織の顔へと近付いていく
一瞬時間が止まる
もうすぐ唇と唇がくっつく…
逃げたい気持ちはありながらも
硬直して動けない詩織
それをいいことに
どんどんと桜の唇が近付いていく
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