二人の恋

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保健室をでて 下駄箱へ向かう廊下を歩いていると ふと背後から話しかけられた 「瀬戸幸也くん」 その声に瀬戸が振り向くと いかにも頭の良さげな 黒色の髪の毛 黒縁の眼鏡をかけ ネクタイもしっかりしめている the秀才と言わんばかりの男が立っていた 「…誰」 それはそうだ 瀬戸はこんな奴見たこともない 「僕は飯田健人。君と同じ3年生だよ」 「あ、あぁ…」 瀬戸は直感で思った こいつ苦手だ、と。 「幸也くんはさぁ、佐々木さんと仲良しなの?」 佐々木。 紛れもなく詩織のことだ 「いや、別に仲いいわけじゃねぇよ」 「ふーん。もしかして、付き合ってる?」 「はぁ?そんな訳ないだろ」 「あはは!そうだよねぇ? 幸也くん、女の子だもんねぇ?」 その言葉に 瀬戸の中に衝撃が走った ──どうして、知ってるんだ
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