すれ違い

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家に着く 「わぁ、ここが詩織ちゃんのお家?大きいんだね」 健人が家を見上げて呟く 「いや、そんなことないですっ!」 「ところで…幸也くんと一緒に家まで帰るつもりだったの?」 さっきまで明るかった健人の顔が 急に不安な表情に変わる 「えっ?」 「いや、一緒にいたからさ。 送ってもらうのかなぁって。 彼氏なの? 」 「ま、まさか!!母親の知り合いってだけ!」 ──とほほ 自分で言って切なくなるぜちくしょう 「そっか、なら良かった! また、帰ろうね!またね。」 曇っていた表情がまた明るい笑顔に変わり、健人は去っていった ──爽やかぁ… まるで瀬戸とは正反対なタイプ だけどこれは新しい恋のチャンスだ! 優しいし紳士だし。 でも…瀬戸の言葉のひとつひとつを気にしては傷ついたり喜んだり… そんな自分も確かにいたんだ。
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