第1話

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「わあ、綺麗」 地球に住んでいる人間達は夜空にたくさんの光っているものを見ると、口々揃えてそう言う。 それを繋げて勝手に名前をつけて、 神話を作ったりして、観賞している。 人間達はその光っているものを『星』という。人間にとっての『星』は見るだけのものにすぎない。 年に何回か起こる現象に『流星群』と名付けてたくさんの人間が空を見上げる。 『星』は人間に危害を与えたりしないものと勝手に決めつけている。 ただ… 私たちだって生きている。 そんな勝手な思い込みをされるのは嫌だ。 人間は私たち、いわゆる『星』を隕石だといっている。 『流星群』も隕石が地球の近くを通って見えるものだと議論付けている。 その上隕石は宇宙のゴミだとか。 バカな。 私たちを1回も見たことがないくせに、 よくそんなことが言えるものか。 人間は科学的にしか私たちを見ないのだろうか。 人間は所詮そんな奴らだったのか。 呆れてしまう。 私たちはちゃんとした生き物だ。 人間と同じで息をしている。 人間と同じで体もある。 ただちょっと離れたところで、人間と少し違う生き方をしただけで、こんなに言われるのか。 私たちには夢がある。 人間に同じ生き物としてみられることだ。 宇宙のゴミなんかじゃない。 そう認めてもらいたい。
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