ツクツクボーシ

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次の日も、その次の日も。 「大好き、大好き、大好き。 きみはボクのこと好き?」 どさくさ紛れに何度も尋ねるボクに、クスノキは答えてはくれなかったけど、でも恥ずかしそうに微笑んで、日陰を作ってくれた。 ちょっと淋しそうだったけど、ずっと微笑んで、ボクの歌を聴いていてくれた。
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