クスノキ

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あの子はもう、歌えない。 私を置いて、いなくなってしまう。 でもあの子の声が、心にこだましてる。 『大好き、大好き、大好き』 こだまは何度も何度も繰り返して、 そして心が、『大好き』で溢れた。 思わず私は叫んでた。 「私はここにいるわ。あなたを見てる。ずっと見てるから」
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