大地 そして空

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迷いなく愛して、 無頓着に愛される。 そんな幼い時間は短くて。 ある日誰もが、一方通行のような不安に駆られる。 愛することにも愛されることにも臆病な、それからの長い時間は苦しくて。 でもね。 いつか必ず気づくだろう。 そんないつの時も、 やっぱり愛していた。 やっぱり愛されていた。 求める形とは違ったかもしれないけれど。 いろんなものを、誰もが愛し、 いろんなものに、誰もが愛されているんだからね。
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