遠き日常

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「ねえ、リベリオン」 メンバーそれぞれが最後の準備のためにその場を離れていくのを見守るリベリオンに声をかける。 「なんだ、キリア」 「『スレイヤー』も含めて、今外の状況はどうなっているわけ?」 我々を心地良く思っていない者は数え切れないほどいる。 『スレイヤー』にいた頃にももちろんそういう輩や敵対組織はいたが、今はそのときとは状況がまるで違う。 そんな状況に入り込んで2週間が過ぎているが、その状況に関する肝心な情報が殆ど無いのは、不安でしかない。 「前にも言った通り、『スレイヤー』については動きが全くない。 いや、動きがないというよりは察知できないと言った方がいいな。 様子見か組織内部のみでの動きに専念しているか、こちらが把握できないような水面下で動いてるかだ。 それは他の組織や敵対勢力も同じだ。 前にお前に言った以上のことは、今も言えない」
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