遠き日常

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「そう、分かったわ」 それ以上聞くのをやめ、その場を後にする。 恐らく、今は本当に情報が限られているのだろう。 『スレイヤー』は図体の大きい組織だが、完全に隠れられては情報を得るのは難しくなる。 だからといって深追いすれば、今度は頭ごと毟り取られる可能性もある。 今の状態では、膠着状態がいつまで続くか互いに注視するしかないだろう。 まずは、これからの仕事をこなしてしまいましょう。 難しい任務ではないが、新しい環境での仕事に早く慣れてしまいたかった。 それに、任務中は、少なくとも今よりはごちゃごちゃと余計なことを考えなくても済むだろう。 他の者と同じように、任務の最終準備に取りかかる。
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