輸送、奪取、そして籠城

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最初の輸送隊が新たな基地に到着したとの通信が入る。 最初に着く予定だったこの隊に、本来の目的である『荷物』は殆どない。 ピストン輸送にて往復する予定だが、この隊には、輸送が終わるまでの間、後続のトレーラーの荷卸し、そして新しい基地での警備にあたる。 その隊で指揮をしているのはデイトナ、そしてヤマギだ。 およそ15分後、続いての輸送隊が到着したとの連絡が入る。 この隊から、到着後も荷卸しをしてすぐ引き返し、また輸送任務に入ることになる。 荷物の搬入はヤマギ達の役目だ。 そして全てのトレーラーが一度荷卸しを終え、最後に到着した輸送隊も復路に入る。 これをあと3回繰り返す。 襲撃の気配はない。 だが油断は出来ない。 この輸送が済めば、戦力の増加、より効率的な運用が可能になる。 逆に、横槍により失敗すれば組織力はごっそりと奪われる。 リベリオンの説明に熱い感情など感じられなかったが、この任務は大きな賭けであった。 そしてしばらく経ち、2回目の往路についていた輸送隊が順調に目的地に着いたとの通信が入り、その後も輸送隊が続々と到着し、荷物を降ろしていく。
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