5011人が本棚に入れています
本棚に追加
ようやく終わる……。
キリアは何度も倒れかけそうになる身体を何とか支えながら、終わりの時を噛み締める。
ジルも同じくふらつきながら、どうにか自分の力で立っている。
リベリオンは銃を手にしたまま、キリア達に背を向け、立ち尽くしたままだ。
ようやく終わったんだ……。
私もジルもリベリオンも生き延びた。
後は壊滅状態のここから脱出すれば―――
リベリオンにそう言おうとしたとき、彼が腕を横に上げた。
その手には銃が握られている。
そしてその銃口の先には、別の方角を向いているジルがいる。
後頭部をリベリオンに向けているため、ジルにその状況など分かるはずもなかった。
「リベリオン、何をして―――」
キリアの言葉を、銃声が遮る。
キリアの声に反応したジルは、銃弾によって右目が弾け、そのまま吹っ飛ばされた……
最初のコメントを投稿しよう!