遠き日常

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ベッドから起き上がり、大きく溜め息をつく。 まだ慣れないこの部屋で生活をするようになってから、禄な夢を見ていない気がする。 ここは、かつてスレイヤーの支部だった場所だ。 私も組織にいた時に何度か訪れたことはあった。 今では『元スレイヤー』は居るが、『スレイヤー』の人間はいない。 『スレイヤー』を敵対視する者の基地になるとは、誰も思っていなかっただろう。 この基地に来てから、リベリオンに自分の部屋を貰ったが、専属の使いがいない事を除けば、大体は快適に過ごせる。 私とリベリオンの見解では、短くとも3ヶ月は、『スレイヤー』も大きな干渉はして来ないはずだ。 お互いの経験と推測から出た結論だった。 だからといって無防備でいる程の間抜けではないが、もう少しだけ、何も起きない静かな時間が欲しかった。
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