遠き日常

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「リベリオン、私も本当に必要?」 メイガンがぼそりと言った。 どいつもこいつも、そんなに面倒なのか。 「20分前にもそんな台詞を聞いた。 マリーと同じようなことを言うな。 どうせ暇だろう」 「どれくらいで終わりそうなの?」 テーブルの下で足を組み替えながら、アンニュイな口調でメイガンが聞く。 「何もなければ、3時間もかからない」 「『何もなければ』ね……。 今の街の状況で、その『何か』は有り得るわけ?」 「どうかな。 今のタイミングで『スレイヤー』が動けるか怪しいが、あいつら以外にも敵はいるからな。 道中の確認と輸送先の安全確保を兼ねて、輸送開始前に何人か先に行かせるつもりだ」 「随分な数の幹部を外に出すみたいだけど、ここは大丈夫なの?」 本当に基地の防衛を気にかけているのか、ただここに残るための理由を探しているのか、メイガンが食い下がる。 「荷物もそれなりの量で、奪われるわけにはいかない。 もちろん基地にも最低限の戦力は残すが、お前は輸送組だ」 「そう……」 メイガンが再び大きな溜め息をつく。
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