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前半のことは置いといて、茅刈先生って意外と考えるんだなと思った。
後先考えずに思ったら直ぐ行動ってタイプの人だから、転校生くんにあっておかしくなっちゃう(惚れる)んじゃないかと思っていた。
…必ずおかしくなるとは限らないけど。
「茅刈先生、ベッド貸して下さい」
「お?なんだ、とうとう俺と寝る気になっ「あー、頭痛がー…ってな訳で"一人で"寝かせて下さい。」…はいよ」
本当は頭なんて痛くなかったのに、先生の所為で痛くなってしまった。
寝よう。寝てやろう。
僕はベッドのある方へ向かい、カーテンを開け、中に入って閉める。
目の前にはダブルベッドが四つ並んでいる。
どうしてダブルベッドなのだろうか…という疑問はさておき、四つ並んでいるうちの左端にあるベッドに向かい、腰掛ける。
シューズを脱いで足をベッドの上に乗せて、布団を引っ張りながら寝転ぶ。
途端に睡魔が襲ってきた。
「ん…あれ?寝るつもりはなかったんだけど……眠い…や………おやすみ…なさぃ……」
誰もいないカーテンの内側に眠りを告げる言葉を残して、僕は意識を沈めた。
カーテンの前に立つ影に気づかずに────
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