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「………ん……のくん……」
な…に?
「み…のく………ずの……」
だれ?
「……のくん…みずのくん!!」
「ふぁぁあああ?!」
「わっ!?」
起き上がった僕の目線の先には、驚いた顔をした茅刈先生の顔があった。
「びっ吃驚したぁあ…」
「吃驚したのはこっちだよ…急に起き上がらないでくれるかな~」
「あっ…すみません?」
なんとなく謝っておく。
「まっ別にいいけどさ。それより、もうお昼だよ?」
「もうそんな時間ですか……起してくれて有難うございます」
「どういたしまして。それより、廊下で岡桐 瘋斗(オカギリ フウト)君…だっけ?が待ってるよ」
「瘋斗が…わかりました」
僕はのっそりとベットから降りてシューズを履いた。
シーツのシワを伸ばして布団を畳んだ。ついでに枕も綺麗にしておいた。
カーテンを開けて保健室のドアへ手を伸ばす。
「失礼しました」
「あぁ、またいつでもおいで?歓迎するよ」
「はい」
ドアに手を掛けて開ける。
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