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同時に背後からズシリと重みが来た。
「瘋斗、急に抱きつかないでくれるかな?」
「だってクラス離れてて楓が足りないんだもん」
『もん』とか可愛いな。
僕が足りないとかどういう意味だ?
僕ってなんか出してるのかな?(主にシャンプーの甘い香りと受け受けな雰囲気を出してます)
「楓が浮気したらどうするの?」
「しないよそんなもの。瘋斗こそ、浮気なんてしないでね?僕、泣いちゃうよ?」
瘋斗と僕は付き合っています。
ほら、最初に言った。
見た目は一言で言うと爽やかかな。
茶髪に茶目の短髪気味でいかにも爽やかイケメンオーラを撒き散らしている。
バスケ部のエースで、来年はキャプテンになるのではと言われている。
将来バスケの選手になりたいらしくて、中学の時にこの学園に入ったんだそう。
「ベッドの上でなら啼いてくれるよな?」
「笑いながら下ネタ禁止ー。二週間前やったじゃん…」
あれ恥ずかしいからあんまりやりたくないんだよ。
裸だよ、裸。それを人に見られるなんて恥ずかしくて死にそうになるよ。
……でも気持ちいいから嫌いにはなれないんだよね…
「二週間も前じゃん!ねー、お願いー。楓の中気持ちいいんだかrごふ?!」
「そういうこと言うんじゃないっ!!////」
咄嗟に肘で抱き着いている瘋斗の腹を殴った。
腹を抑えてぷるぷる震えている瘋斗を可愛いと思ってしまったが、ざまぁとも思った。
意外と追い込まれたり恥ずかしくなると、考えるより先に体が動いたり手が出てしまう子です。
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