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「瑞之の隣な」 は?嘘でしょ? 確かに今僕の隣は空席だけど、その他にもうひとつ開いている席がある。なのにこの担任は僕の隣をわざわざ選んできた(言いがかり)。 僕は窓側の一番後ろという昼寝にはもってこいの席にいる。授業中は寝ないけど。カズは僕の前の席だ。 僕の隣と僕から二列離れた一番後ろの席と廊下に側の一番後ろのが空席になっている。手前の方の空席は不登校の席だ。中等部の頃は来ていたらしいが、僕は顔も名前も知らない。 「瑞之、手ぇ上げろ」 「あ、はい」 「あと瑞之、瓜には手を出すなよ?」 「馬鹿じゃないですか?」 天変地異が起こったってありえないことに咄嗟に言葉が出てしまった。 僕は親衛隊総隊長だけど、決してイケメンとかが好きな訳じゃない。 変な勘違いをされて制裁を、されるのが嫌だったから、される前に適当に入ってしまおうという自分可愛さな理由だ。 ただ僕は制裁とか陰湿ないじめは好きではないのでたまに間に入って止めていた(やるならどうどうと、だよね)。 それを行ったら何故か一年の二学期のときに総隊長を任されてしまった。解せない。 「お前ならそう言うと思った」 「なら、聞かないでください」 こんなホストみたいな担任だけど、一応は生徒のことをよく考えるいい先生(だと思う)。 だってあんなボンダーヘアに恋しちゃって…ねぇ?
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