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鬼だ!と、森の奥で叫び声が聞こえる。
「……コタロー、ここはもう村に戻った方が良さそうだ」
「オレ様は、今すぐにもあのドールを八つ裂きにしてやりてぇよ」
キミタチ、弱すぎ…つまらない。とトゥルースはローズと呼ばれたドールの手を引きちぎり口にくわえていた。
「……ローズ…ローズ!!しっかりしろ!!」
「……悪魔属はマズイ」
「ローズから離れろ!!」
「……ぐしゃっ…ばりっ……そうだ…プレイヤーは美味いのかな?」
手にしていローズ腕を食べ終えたトゥルースは、黄金に輝く目と黒く輝く目をプレイヤーに向ける。
「……ひっ…」
「……食べちゃダメって、ルールないから」
「や、やめろ…止めてくれ!来るな!」
トゥルースはドールから離れると、プレイヤーに近づく。中学生の彼は腰を抜かし、地面に尻餅を付いてしまうほど怯えてしまった。
「こっちむけ、鬼」
「?」
ガシャーン!!
トゥルースの真後ろから、ウィズダムがオノを振り落とした。オノは地面に突き刺さり、トゥルースは木の枝にぶら下がるように掴まっていた。
「……キミは、ダレだっけ?」
「忘れてんじゃねーよ!!」
トゥルースがぶら下がっている方まで飛び上がり、再度オノを振ると次は木に突き刺さった。
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