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「……ウィズダムにしては、正当な理由」
ラージは、後ろで小さく拍手をしていた。
「……ぼく…」
「まだ言うのか?」
「がんばる」
「ガンバレ」
「ウィズダム他人事過ぎだよ、最終的に強くなるのは、おれとウィズダムなんだから」
「だから、オレ様が強くなるために汗水たらして、ついでに血へど吐くぐらいガンバレって強くなれって言ってんだよ」
虎太郎は、ウィズダムの話など聞いておらず自分に気合いを入れるために頬を両手で叩いた。
「……がんばる」
父さんも、母さんも心配するだろうけど…
「強くなるから」
「いつまでそうしてんだよ」
「頭ばっかり叩かないでよ!バカになっちゃうじゃん」
「……今さらお前の頭を叩く叩かないで知力にはなんの影響も関係もねぇよバカか」
ウィズダムにまた頭を叩かれる虎太郎だった。
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