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ゲーム内に閉じ込められて、三日が経った。セーブ機能は途絶えているままである。
「弱虫~、見つかったぞ」
「ほんと?」
「ほら見ろ」
「やった!」
虎太郎がウィズダムの手にある、緑色のビー玉ほどの宝玉を取ろうと手を伸ばすと避けられた。
「ウィズダム様、ありがとうございます。だろ?」
「……」
「言ってみろ弱虫」
「……うぃ…ウィズダム…さ…さま、ありがとうございます」
「あはははは!どんなもんだ!!」
「…ただのバカだろ」
森のフィールドにある宝玉を探しに、再度森に入った虎太郎たちは、宝玉を探しながら、モンスターを倒しレベル上げに勤しんでいた。
「……お前は、コタローにそれを言わせたくて宝玉を探してるのか?」
「そうだ、当たりめぇだろ」
「……呆れた」
ウィズダムのオレ様気質に呆れ、頭を抱えるしかない。
「……村だ」
虎太郎が指差した先には、小さな村が存在しており、村には、村ごとにイベントがある。参加して、クリアすることにより武器カードやお金が手に入る。または、探しているアイテムの情報もある。
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