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「え…鬼…だ……っ」
「あれが鬼なんだな、真っ赤」
ラージは鬼を見上げながら笑った。ウィズダムは意気揚々に、疼いていた。
『早く、倒したい』
その思いでいっぱいである。
「ウィズダム危ない!」
ガシャーンと金棒がウィズダムめがけて落ちてきた。ラージは虎太郎を庇い、ウィズダムは吹き飛ばされた。
「弱虫!!オノだ、オノ出せ…ぶっ倒してやる」
木にぶつかるや否や、すぐに立ち上がりウィズダムは鬼の方に歩いていく。
「り、リミッター解除、ウィズダムにオノ、ラージに二丁拳銃を装備!」
ポケットからカードを取り出した虎太郎は、ポケマーにスラッシュした。
ウィズダムの手にはオノ。
ラージの両手には拳銃が装備された。
「鬼を見つけたぞ!!」
他のプレイヤーたちも、騒ぎに集まってきてしまった。
どうやら鬼は、一体のみのようだった。
「ウィズダム、とにかく攻撃してみろ…鬼の出方が気になる」
「了解」
ウィズダムがオノを握りしめて、真っ正面に向かっていく。ラージは森の木を利用して、上に走る。
「あいつらが囮になっている間に倒しちまえ!!」
「…え」
他のプレイヤーのドールは、ウィズダムたちを利用して鬼を倒そうとしていた。
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