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「ウィズダム、準備はいいか?」
「万全だ!」
「……よし、おれがいま…」
「鬼死ねェェェェエ!!!!!」
「……ばか…」
ラージの作戦の合図も聞かずに、ウィズダムは真っ正面から鬼に向かって走り出した。
ラージは、ウィズダムの動きを見て急いで鬼の真後ろに走り両方の銃口を膝裏目掛けて撃った。
何ごとだ!と、周りのドールやプレイヤーが二体を見つめる。
「オレ様こそ目立たねばならないドールなんだよ!!」
ウィズダムは真正面に着くと、高々と飛び上がり、オノで鬼の首を斬る。その瞬間、あまりに勢いが過ぎたせいか振ると同時に身体の体制が崩れ、一回転した。
同時に、鬼の頭が吹っ飛んだ。
「……あり?」
「……」
「ウィズダム!!」
ボンッと鬼は白い煙となり、消えていく。ウィズダムが地面に着地するなり、ラージと虎太郎が傍まで駆けつける。
「やったねウィズダム」
「……まったく、無茶しないでくれ」
「……」
「ウィズダム?」
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