第2話

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「ぐふぇ!」 俺は突然の事に目を覚ました。 いきなり重たいものに乗られた。 重たいものの招待は ーーーベガだった。 「…ベガ、重いよ。」 俺は体を起こし、冷静にいった。 ぐふぇ! 俺の体に乗っかったままでジャンプされた。 「乙女に重いなんて失礼よ。」 ベガは怒った口調でそういった。 「ごめんごめん」 両手を顔の前で合わせて謝った。 ベガはそれを見て 「次そんなこといったら起こして上げないからね!」 とさっきと同じ様な口調でいった。 「それは困るよ、ベガ。…それより、今何時?」 ベガの近くには俺がいつも使っている目覚まし時計が置いてあった。 俺の場所からは見えない所にある。 ベガが時計を邪魔しているのだ。 おっと、こんな事ベガに聞こえたら殺されちゃう。 「もうお昼よ、」 呆れた顔でいわれた。 もうそんな時間だったのか。 そろそろ起きないとだな。 「ご飯の支度できてるから、着替えて1階きてね。」 「あぁ、分かったよ。いつもありがとうな。」 俺はベガのおでこに軽くキスをした。 「っ!」 ベガの顔が赤くなっていく。 照れてんのか?こいつは 可愛いな、おい。 「と、とにかく!早く支度して1階に来なさい!」 そういってベガは俺の部屋を出ていった。 そういえば、シリウスの言ってた大きな地震って… 頬をつねってみた。 「…やっぱり夢だよな。」 俺はベッドから降りてクローゼットから適当な服を取り出して着た。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!